これは、感情を持たない少女が 愛を知るまでの物語。
彼女はまだ知らない、『愛してる』の意味を
少女は生きる、”愛”のために。
思いを綴る 愛を知るために。
(C)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
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今回は、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』についていろいろと書かせて頂きたいと思います。
今回は、アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』について、これから一人でも多くの方にこのアニメを楽しんで頂くためにも、ストーリーに直接触れてしまうようなネタバレ(あらすじは記載させて頂きます)は極力避けて、アニメを観た感想をお届けできたらと思います。
⇒(追記)と思っておりましたが、やっぱり本当の面白さをお伝えするために、少しだけストーリーの内容に触れさせて頂きます。予めご了承ください。
あらすじ
簡単に、あらすじを書かせていただきます。
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この物語は、幼い頃から軍人として生きてきた過去を持ち、感情を育むことなく戦場で生きてきたヴァイオレット・エヴァーガーデンという少女が主人公となります。
続いていた戦争も終結を迎え、ヴァイオレットは軍を離れ港町へと向かいます。
自分を受け入れてくれた上官・ギルベルト少佐が残した『ある言葉』を胸に抱えたまま。。。
そんな少女は、この街で『手紙を代筆する仕事』と出会います。
その仕事は、相手の思いを汲み取って言葉にする、というもの。
ヴァイオレットは、この『手紙を代筆する仕事』を通していろんな人とふれあい、”愛”とは何か、その言葉の意味に近づいていく、そんな物語です。
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アニメ最終話まで観た感想
まずはじめに、
泣きすぎて、湖ができました。
安直に泣けるアニメって表現してしまうのがもうもったいないとはこのことで、このアニメは1話1話に対して、ヴァイオレットが代筆業を通して新たな人と出会い、新たな『愛』を学び、それが愛の形(手紙)となる物語が描かれます。
手紙っていうと、年代、世代からすると『過去のもの』と捉えてしまう方もいらっしゃうかもしれませんが、この時代だからこそ、手紙が届ける『言葉』に心を揺さぶられました。
それが『恋文』であったり、『両親への感謝の気持ち』であったり、『未来の自分へのメッセージ』であったり、もう旅立たれてしまった、『遠い世界の人へおくる言葉』であったり、、、
まだ人の心が何もわからないヴァイオレットは、そういった様々な思いを持った方と出会いを重ねながら、その思いを届けることの意味と、美しさと、素晴らしさと、切なさと、悲しさと、、、そういったものを学び、背負い、成長を重ねていきます。
私もそうなのですが、どうしても『言葉』にすることって恥ずかしかったり、蔑ろにしてしまったり、時には正反対のことを言ってしまって相手を傷つけてしまったり、そういった経験を重ねていくうちに、『言葉』にすることへの気持ちが薄れてしまうことってあると思うんです。
でも、率直にこのアニメを観ると、改めて、言葉にする大切さや、言葉を届けることの意味、そして『手紙』のすばらしさに触れ、控えめに言って心が浄化されます。
ヴァイオレットが、誠実に、謙虚に、いろいろな人と出会い、学び、手紙を通して"愛"を知っていく過程に、きっと皆さんもハンカチから手を離せなくなることでしょう。
このアニメのココがすごい① ~京アニが本気で『伝える』作品への本気の思い~
このアニメは何といっても京アニこと京都アニメーションが手掛けた作品、ということが、それ以上の言葉はいらない程の意味が込められていると思います。
描かれている町並みや、風景、自然、人の髪がなびくあの感じ、それらの映像の全てが、もう言葉にならない完成度でございます。
私はまだ劇場版を観に行っていないのですが、今回の劇場版公開に伴う舞台挨拶では、石立監督が「制作中は、この作品が完成させられるかも分からず、公開を迎えた今も夢のようで、観客の皆さんの顔を見て少しずつ実感が湧いてきた」と仰っていたそうですね。
「全てのスタッフが本当に頑張ってくれた作品であると思っている」と述べられていることから、たくさんの思いを背負ってこの作品を完成させたんだなと、、、胸がいっぱいになります。
このアニメのココがすごい② ~命令に従うことしか知らなかったヴァイオレットが、"愛"を『届ける』ことを学んでいく~
"愛"という言葉は、誰かに言われるでもなく、自分の心の奥から湧き上がってくる感情だと思ってます。
でも、「伝える」ことは、上記の"愛"とは相反する言葉で、おそらく人が初めて「何のために」、とか、「なぜなのか」、とか、「誰かに頼まれて」とか、そういった目的や責任が課せられることとも言えるのかな、、、と。
ヴァイオレットの視点に立つと、「伝える」こと⇒「課せられた」仕事、とも解釈できると思いました。
このアニメに出てくる代筆業という仕事は、依頼主が抱く思いを、届けたい相手に伝える(届ける)、、、それも、ただ言葉にするのではなく、”愛”を届けるという仕事。
ただ単に言葉を伝えるだけではなく、相手に"愛"を届けないといけません。
ヴァイオレットは、誠実にこの代筆業と向き合い、経験を重ねることで、言葉を「伝える」ことから「届ける」ことへと、少しづつ思いを運ぶことで”愛”を育んでいきます。
感情を育むことなく命令に従い続けて生きてきたきたヴァイオレットが、"愛"を届ける仕事を通して"愛"を知る物語
って、、、最高にエモいと思うのは私だけでしょうか。
このアニメのココがすごい③ ~キャラクター名と花言葉との関係性~
これ、絶対に関係あるだろうと思って興味本位で調べたら、やっぱり出てきました。
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ヴァイオレット 菫(スミレ)
<花言葉>
「謙虚」「誠実」「小さな幸せ」
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この「謙虚」「誠実」という花言葉は、道ばたや草陰にひっそりと花を咲かせるスミレの奥ゆかしさにちなんでいるそうです。
ヴァイオレットのキャラクター性からも、とても納得のできる説明でした♪
そのほか、
ブーゲンビリア ⇒ 情熱
※情熱、その通りですよね。
カトレア ⇒ 魅惑的
※カトレアさん、、、とりあえず胸元が気になってしょうがないです。。。
という面白い結果となりました。
※各回に登場するメインキャラクターでも検索してみましたが、ネタバレにもなってしまうので割愛します。
⇒ご覧になっている方はぜひ調べてみてください。こんなところまで京アニは『届ける』ことに全力を注いだのかと考えたら、正直泣けました。
最後に
ヴァイオレット・エヴァーガーデン、少しでもこの作品の面白さについて伝わって頂けましたでしょうか。
この少女が探し求めてきた『愛してる』の意味を、ぜひとも最後までご覧になって、一緒に深く探し合って頂きたいと思います。
最後までご覧になったとき、もっともっと、惜しみなく、『愛してる』という気持ちを是非とも言葉にして届けてほしいなと思います。
読んで頂きありがとうございました!!
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今日という一日に、ありがとう。
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隅田